【必見】老後資金や教育資金に外貨建て保険はどうなの?
皆さん、こんにちは!(^^)!
現在、日本はご存知の通り、超超超!!!低金利時代です。ですので、普通預金や定期預金はもちろんのこと、円建ての終身保険や養老保険、個人年金保険などは全くと言っていいほど増えません。。。
ただ、今でも国内生保の営業の方々は終身保険や個人年金保険などを飴ちゃんやお菓子などと一緒に売り歩いております。確かに貯金よりはほんの少し増えるかもしれませんが、受け取るのにも20年も30年もかかってしまいます。増えても雀の涙程度です。。。
そんな商品を売っている国内生保の方には恐怖すら感じます・・・
ただ外貨建て保険という言葉から、なんとなく安心というイメージを持ってしまう人もいますが、外貨建て保険は元本割れの可能性もあるリスク商品なのです。
ここでは、外貨建て保険のメリット・デメリットや為替の影響の大きさ、加入するときの注意点などをわかりやすく説明していきます。さらに入る場合にはどんな注意が必要なのかもわかりやすく解説しています。お読みいただくことで、外貨建て保険のしくみがわかり、あなたが入るべきかどうかが判断できるようになればと思います。
外貨建て保険とは?
外貨建て保険とは、積立金を外貨で運用する生命保険です。一般的に生命保険会社が販売している外貨建て保険は、米ドルか豪ドルで運用するものが多いです。また保険の種類としては、終身保険、養老保険、個人年金保険などの貯蓄性のある保険があります。
外貨建て保険は、外貨ベースで保険金、保険料、積立金の積立利率等が決まっているため、日本で販売されている保険ですが、イメージ的には外国の保険に加入するものと思って頂いて良いかと思います。
※外貨の方が金利が高いから外貨建て保険が売られる
冒頭でも述べましたように、現在日本では長年超低金利が続いているため、生命保険の積立金を安全に運用しようとするとたいして増やすことはできません。つまり、生命保険会社としては魅力的な貯蓄タイプの生命保険を開発することが難しいのです。
しかし、日本よりも金利が高い外貨で運用すれば、通常の生命保険に比べて積立利率を高く設定した生命保険を開発することができます。だから生命保険会社は、貯蓄性が高いですよとアピールできる外貨建て保険を販売しているのです。
※外貨ベースの保険金は保証されても、日本円の保険金は保証されない
外貨建て保険の保険金、保険料、解約返戻金、積立金の積立利率等は外貨ベースで決まっていて、その金額は保証されていています。つまり外貨ベースでみると、安全性が高く貯蓄性が高い有利な保険といえます。
ところが、それはあくまでも外貨ベースの話です。日本円で保険料を支払い、日本円で保険金や解約返戻金を受け取ろうとすると、為替の変動により、その時々で支払う金額、受け取る金額が変動することになります。
つまり、日本円ベースで外貨建て保険をみると、保険金や解約返戻金の額は保証されておらず、得する場合もあれば元本割れをして損する場合もあります。
※日本円で積み立てができる商品もございます。
外貨建て保険は利率が高いといいますが、日本円ベースで見ると利率が高いかどうか、プラスかマイナスかもわからないのが現実です。つまり外貨建て保険は、安定的な貯蓄商品というよりもリスクのある資産運用商品と見るべきなのです。
外貨建て保険の注意点
外貨建て保険のリスクを正しく理解した上で、外貨建て保険加入時に以下5つの点を注意するようにしましょう。
(1)一時払の保険に入るときは為替の動向を特に注意する!
外貨建て保険には、月々保険料を支払ってお金を積み立てていくタイプと加入時に全額を支払う一時払タイプとがあります。
一時払タイプの場合は、保険料支払時と保険金や年金、解約返戻金受取時の為替レートの差がダイレクトに影響してきます。加入時の為替水準がどうなのか、将来円安・円高のどちらに進みそうかなど、冷静に世界情勢をみて判断する必要があります。
(2) 保険金を受け取るタイミングを選べる商品を選ぼう!
保険によっては、保険金受取時に保険金を外貨のまま生命保険会社に受け取るタイミングを選べる(据え置ける)ものがあります。例えば、円高であった場合にそのまま預けておき、円安になってきてから保険金を日本円に換えて受け取るということができます。為替リスクを回避するために有効な機能です。保険金の据え置き機能があるかどうかは必ずチェックしましょう。
(3) 為替手数料の安い商品を選ぼう!
保険料の支払いで日本円を外貨に換えるときや、保険金などの受け取りで外貨を日本円に換えるときには、為替手数料がかかります。1ドルにつき50銭(0.5円)くらいかかることが多いですが、1ドル=100円のときに50銭の手数料がかかれば、50,000ドルの両替の手数料は25,000円になります。このように為替手数料も馬鹿になりませんので、加入を検討している保険の為替手数料がいくらかということも、きちんと確認することが大切です。
一般的に、保険料を支払うときの手数料は50銭で共通しているようですが、保険金や解約返戻金を受け取るときの手数料は生命保険会社によって50銭のところや1銭のところがあります。1銭のほうがいいのは言うまでもありません。返戻率が同じなら手数料の安い商品を選ぶようにしましょう。
※保険業界では有名ですが、保険料の支払いに為替手数料が1円かかるところもあります。1円は高すぎるでしょ!
(4) 積立利率だけで判断するな!
現在販売されている外貨建て保険の積立利率(米ドルの場合)は約3%前後が多いですが、保険商品ではこの積立利率を最低保証するものが主流となっております。1.5%を最低保証する商品や3.0%を最低保証する商品もあります。ここだけで判断しますと積立利率を3.0%保証してくれる商品がお得じゃないか!と思いますが、実はそこだけで判断してはいけません。積立利率が3.0%保証される商品の多くは死亡保障にコストがかかっていたり、為替手数料が高いものがほとんどです。
ではどこで判断すれば良いのかと言いますと、為替手数料を含めた将来受け取る金額(解約返戻金を含む)からの返戻率で比較するようにしてくだい。
そうすればAの商品は積立利率がBの商品よりも低いけど、将来受け取る金額がAの商品の方が多いじゃないか!ということもよくありますのでご注意下さい。
(5) ドルコスト平均法を活用せよ!
外貨建て保険の一番のリスクは為替変動のリスクです。この為替リスクを少しでも軽減するためにはドルコスト平均法(毎月一定金額の積み立てすること)が最適です。しかし、外貨建て保険の多くが毎月ドル払いとなってしまっております。
つまり、月払いで支払う保険料は、為替レートにより高くなったり安くなったり変動するため、月々の支払いがいくらになるかわからないということにもなりますので、そうなってしまいますと円ベースでのドルコスト平均法が活用できません。
ですので、外貨建て保険の中では数が少ない円で積み立て(円払い)するプランを選択しましょう!
まとめ
外貨建て保険の仕組みや注意点などご説明してきましたが、私個人的な意見を言えば外貨建て保険で教育資金や老後資金の準備をするのはアリかと思います。ただし、積立利率や為替手数料、ドルコスト平均法が使えるかどうかなど総合的に判断する必要がございます。もちろん、どのみち為替リスクを負うのであれば、投資信託や株式投資をやっていきたい!という方にも具体的なアドバイスができます。お気軽にご連絡ください!(^^)!
橋本宗南
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