【初心者必見】資産運用は自分が安心出来る範囲がリスクの限界

資産運用

こんにちは!
今日もお金に関する情報や基礎知識をお伝えしていきます。

資産運用をするのに、あなたはどこまでのリスクを負えますか?

ちょっとでも損失が出るのは許せないですか?
多少の損失は耐えられますか?
資産が半減してもその後の回復を待てますか?

その答えによって、その商品選びも変わってくるのです。

 

1. 負えるリスクは人によって違う

今までも色々と金融商品などのお話をしてきましたが、あなたもご存知の通り、たくさんの金融商品の中でもリスクの高いものや低いものが有ります。勿論、たくさん儲けようと思えばそれだけ大きなリスクを負わなくてはなりません。安全にガチガチにしようと思えばそんなに多くのリターンが得られません。

あなたはどこまでリスクを負えますか?

この答えは、人によって全然違います!

まず、資産運用の商品を選ぶには、その方の置かれた状況

● ご年齢
● 家族構成
収入
金融資産(預貯金や株や投資信託や保険)の額

によって選ぶ商品は全く変わりますし、将来の目的によって運用期間も違います。

株式で運用するのか※債券でやるのか、※投資信託なのか※積立型の保険や※個人年金商品なのか、それとも預貯金でやるのか。(※は下記に用語解説有り)

よく、資産運用の商品選びのご相談を頂いた際に、今は何がオススメですか?と聞かれる事が有ります。

勿論、その時期によって私が考える『今はこれが有利だ!』と思う商品は確かに有ります。市場が急成長する事が見込める時期には、そこそこリスクを負ってでもリターンを狙う様な商品を選ぶ事も出来ます。また、市場が不安定な時期には安全資産に移し替える事も出来ます。

ですが、そういったその時期のオススメ金融商品が、実際にそのお客様に合っているのかは全く別問題なのです。

なので、その方の置かれた状況によって選ぶ商品が全く違ってくるので、『全員にとってこれがオススメ!』という商品は無いわけです。その方がどこまでリスクを追えるかというのは、金融商品を選ぶ際には非常に重要になってくるのです。

※(用語解説)
債券とは国や地方自治体、会社などが事業に必要な資金を借り入れするために発行する有価証券。
投資信託とは投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券、不動産などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品。
積立型の保険とは終身保険や養老保険など、支払った保険料の一部が積立資金として貯まっていくタイプの保険で、途中の解約時や満期時に積立部分の金額が戻ってくる仕組みの保険商品。
個人年金とは国民年金や厚生年金の上乗せとして老後の年金の上乗せを準備するための商品で、自身で定めた満期以降に毎年年金が受け取れる仕組みの年金保険商品。

 

2. リスクを計る簡単な考え方の『安眠度』

リスクと聞くと、なんか怖いし難しそうと思われるかもしれませんね。でも実はそんなに難しく考えなくても、あなたがどこまでのリスクを負えるかを考える簡単な見方があります。

それは、『安眠度』です。

あなたが安眠出来るかどうかなのです。これはあなたがどこまでのリスクまで安眠出来るかという度合いになります。

例えば、100万円の投資をしたとします。

リスクのある商品で資産運用をすると、一直線で右肩上がりに増えていく訳ではありませんよね。勿論、一時的に下落してしまう事も有る訳です。ではその投資した100万円が、いくらまで下落してもあたなは耐えられるでしょうか?

もし下落したとして、

● 100万円が95万円になった時点で、もう不安で不安で気が気じゃなくなってしまいますか?
● もし100万円が80万円になっても耐えられますか?
● もしくは100万円が50万円になったらどうですか?

もちろん、自分の資産が目減りするのを喜ぶ人はいません。ですがそれをどこまで耐えられるのかは人によって感覚がまちまちなのです。

いくらその人の置かれた状況で判断して、オススメ出来る金融商品が有っても、ちょっとでも減ったら不安で眠れなくなる人に、大きめのリスクを取る様な商品はオススメしません。逆に、多少のリスクに耐えられる人にとっては、ガチガチの安全資産だけで運用するのはリターンも少ないし、退屈で仕方ありません。

これを判断するための簡単な目安は、『安眠度』というものです。

要するに、その商品がいくら増える事が見込めたとしても、その方が不安で眠れなくなる様な投資はしない方が良いという事なのです。それらを計る安眠度というものがあります。

① 熟睡できる
② 安眠できる
③ 安眠だが時々夢を見る
④ 寝つきが悪く何度か寝返りを打ち、寝入った後も時々目が覚める。明け方見た夢を覚えている。
⑤ 睡眠は足りているが時々夢を見て、悪夢も時々混じる。
⑥ しばしば夢を見て睡眠不足になる。
⑦ 深刻な不眠症。

さて、あなたはどこまで耐えられるでしょうか。

これだけは本人でないと分かりません。この問題に対するあなたの答えによって、投資リスクの許容度がわかるというものです。あなたが、自分がどういうタイプなのかを見定める事が重要なのです。

 

3. 初心者の資産運用は安全第一に考える

もっと分かりやすい判断としては、もし株式に投資をしたとして、その後株式市場が下落した時にあなたはどういう受け止め方をするでしょうか。(注:あくまでも例えであって、株式をオススメしている訳ではありません)もしパニックになり、怖くなって持っている株式を全部処分してしまうという状態なら、決して株式投資向きの方ではないという事なのです。

その場合はもっとリスクの低い安定した商品を選んで運用する事をオススメします。

個人の資産運用の初めの第一歩は、『まず安全第一』です。

株式の様な大きなリスクを負わなくても、他にも運用商品の中には比較的安定した商品もたくさんあります。そういった商品群をあなたの資産の一部にどんな割合で組み込むかによって、あなたが望むリスクのレベルでの安定した運用ができる様になります。

もちろん、このメルマガの記事を読んで、そんな事をいくら一人で考えても答えは出ませんよね。

その様に、あなたの知識レベルやリスクの範囲などを考え、あなたに合った組み合わせを個別具体的に一緒に考えてみませんか?あなたの安眠度はどの程度でしょうか?

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伊藤 尚徳

伊藤 尚徳

金融機関の事業資金融資の部署で8年間勤務した後、FP資格を取得して大手FP事務所に勤務し、その後独立した金融業界一色の専門家。 FPは一つの分野に特化していてはいけないと、幅広い相談が出来る様に独立系FP事務所、株式会社FPギャラリーを設立。 現在、大手上場企業7社と提携し、資産運用、住宅資金相談、保険、税金、相続・事業承継など、法人・個人含めてFP6分野全てで年間約600件以上のあらゆる相談を受けて問題を解決している。 また、全国各地でセミナーや各種講演なども行っており、非常に分かりやすい話し方に定評がある。家計の無駄を徹底的に省き、資産に残す提案を得意とする。

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