リスクは計算できる??

資産運用

皆さんこんにちは〜!

今日は『リスク』という言葉についてちょっとお話しましょう。

 

皆さんはリスクと聞いてどんな風に思われますか?どんな事を想像されますか?

一般的には、パッと頭に思い描くのは『損失』だったり『元本割れ』とかマイナスなイメージを持つ方が圧倒的に多いですね。
この言葉は、金融業界や経済用語に関わらず、日常でも使われる言葉ですが、本来はどんな意味なのでしょうか。
まず、『リスク』の語源は資本主義発祥の地、ベネチアにあるとされています。

当時のヨーロッパでは香料がすごく価値のあるもので、ベネチアの商人は香料を求めてイスラム方向へ航海して、獲得した香料を売って利益を得ていました。現在では単なる貿易の一つにすぎませんが、当時では大冒険でした。無事に戻って来れるのかもわかりません。

かなり危険な旅だったのです。

そこで現在のファンドの様な形で、香料獲得のプロジェクトを立ち上げて、複数の資本家から資金を集めて香料ビジネスを行っていました。この出資の形態を『リスク』と呼んだのです。

実際に旅に出る船長や船員たちは死を覚悟して旅に出る訳ですが、お金を出した資本家の損失はその出資額に留まります。この形が後の株式会社の起源になったのです。船長や船員たちの最大のリスクは命そのものが無くなる事ですが、資本家の最大のリスクは、その出資額が無くなる程度に留まる訳です。

 

ですのでこの様に『リスク』とは、損失が分かっていて最悪の覚悟ができるものを言いました。

一般的には『リスク』を単純に『危険』と捉えていますが、通常は『分散』や『標準偏差』とされています。簡単に言えば『散らばり』、『変化の幅』と言えます。金融の世界ではその変化の幅を『ボラティリティー』と呼ぶ事もあります。

リスクというのは可視化できるものです。

一般的には不確実性をリスクと言いいますが、ある学者は確率計算できる不確実性を『リスク』と呼びました。人は予測のできない出来事に怯えます。どんな事態になるか予想が出来ない事は怖い訳です。

ですが、もしこれが明確に計算ができて、最悪な事態が起きたとしてもどれだけの損失を被るかを事前に計算が出来ていれば覚悟のしようは有るのではないでしょうか。

これは皆さんの資産運用にも保険の考え方にも住宅ローン選びなどにも言える事で、日常生活に直結している事なのです。なかなか難しいですが、出来るだけリスクは可視化しておきたいものですね。

という訳で今日は『リスク』の本来の意味について触れました。

また次回をお楽しみに!

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伊藤 尚徳

伊藤 尚徳

金融機関の事業資金融資の部署で8年間勤務した後、FP資格を取得して大手FP事務所に勤務し、その後独立した金融業界一色の専門家。 FPは一つの分野に特化していてはいけないと、幅広い相談が出来る様に独立系FP事務所、株式会社FPギャラリーを設立。 現在、大手上場企業7社と提携し、資産運用、住宅資金相談、保険、税金、相続・事業承継など、法人・個人含めてFP6分野全てで年間約600件以上のあらゆる相談を受けて問題を解決している。 また、全国各地でセミナーや各種講演なども行っており、非常に分かりやすい話し方に定評がある。家計の無駄を徹底的に省き、資産に残す提案を得意とする。

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