企業のステージに応じた法人保険の加入の目的

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皆さんこんにちは!
さて早速ですが今日は、法人が保険に加入する目的についてお話ししたいと思います。

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まず、企業にはそれぞれのライフステージという時期が分かれています。創業期、成長期、安定期、事業承継期、衰退期などです。

皆さんの法人は、この中のどれに当たるでしょうか。

それぞれのライフステージに応じて保険加入の目的が違ってきます。そりゃそうですよね。時期によって資金力やリスク、負債の額や事業規模、従業員や役員の数などなど様々な事が大きく変わっていきますからね。

保険本来の機能である事業保障や債務保障、積立機能での事業継続資金準備、事業承継、退職金対策や事業投資対策、そして節税対策や福利厚生などなど法人にもたくさんの目的が有ります。

例えば、創業期に何十年先の退職金対策なんかはよっぽど利益が安定してるなどでないと事実上考える事が難しいかと思います。それぞれの時期に応じて保険の加入目的をきちんと明確にして、定期的な見直しが必要です。保険代理店の中には、契約になった後は放ったらかしでアフターフォローが出来ていない所も多々有ります。

その法人ごとに時期に合った目的で、目的に合った商品で、目的に合った金額で加入しなくてはなりません。尚且つ、それを各保険会社を比較検討して商品を絞り込んでいきます。今法人がどの時期に有るのかを考え、定期的な見直しやフォローは絶対に大切です。こういう当たり前の事が出来ていない所が非常に多いです。

そして企業の保険は、被保険者(保険の対象となる人)によっても目的が異なってきます。

経営者は、事業保障や債務保障、事業継続資金、事業承継対策資金、退職金の対策が多いです。事業承継に関しては、手遅れにならないためにも、遅くても50代からはスタートした方が良いでしょう。早く準備をすればするほど長期平準化される訳ですから、資金準備が無理なく楽に出来ます。

そして役員に関しては、退職金対策。

また、従業員に関しては、退職金目的と福利厚生の目的が多いです。

そしてライフステージ別には。。。

創業期は、事業保障・債務保障・事業継続資金・福利厚生がメインになります。
成長期には、死亡・生前退職金対策。
安定期には、事業承継や経営者・役員の勇退退職金がメインになってきます。
事業承継期になってから事業承継対策をしても、すでに間に合わないケースも多々有りますので注意が必要です。

そして、加入してすぐに税制改正されたなんてことにならないように税制改正の動向にも注意しましょう。

いずれの対策をするにしても、多くの金融商品の中から目的にあった有利な商品を各社比較して絞り込んで選ぶようにしましょう。保険会社の営業マンが訪問してくるからと言って、それだけで加入を決めるのは危険です。どこも一緒だろう〜という安易な考えは不利になるケースも多々有ります。

保険会社によって返戻率(払った金額に対して戻ってくる金額の割合)が全く違ってきますし、そもそもその商品が他社に比べて全く良いものでないことも多々有ります。必ず多くの会社の選択肢の中から選ぶようにしましょう。

弊社は独立系のFP事務所になりますので、ファイナンシャルプランナーという立場でのご提案が可能です。

今日は比較的ザックリとした基本のお話でしたので、もう少し詳しく聞きたいという方や、今ご検討中のものが有りましたら下記までお気軽にご相談くださいませ。他社との違いが大きく出るケースもかなりございます。一度比較してみてください。

というわけで、今日はライフステージに応じた企業の保険加入の目的について簡単にお話ししました。ではまた!

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伊藤 尚徳

伊藤 尚徳

金融機関の事業資金融資の部署で8年間勤務した後、FP資格を取得して大手FP事務所に勤務し、その後独立した金融業界一色の専門家。 FPは一つの分野に特化していてはいけないと、幅広い相談が出来る様に独立系FP事務所、株式会社FPギャラリーを設立。 現在、大手上場企業7社と提携し、資産運用、住宅資金相談、保険、税金、相続・事業承継など、法人・個人含めてFP6分野全てで年間約600件以上のあらゆる相談を受けて問題を解決している。 また、全国各地でセミナーや各種講演なども行っており、非常に分かりやすい話し方に定評がある。家計の無駄を徹底的に省き、資産に残す提案を得意とする。

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