介護にはどれくらいの年数・費用がかかる?介護保険は使えるの?

ファイナンシャルプランナー

皆さんこんにちは!

今日は介護についてのお話です。

皆さんは、ご自身の介護について考えたことはありますか?
またご両親などご家族の介護について話し合いをしたり、実際に介護をされた経験はあるでしょうか?

介護は知識のあるなしに関わらず、ある日突然にやってきます。

いざ突然介護が始まった時には、どんな手続きが必要なのか、介護費用はどれくらいかかるのか、誰に相談したらよいのかなど、考えなければいけないことが山ほど出てきます。

今日はそういった、皆さんがいつか経験するであろう介護について、大まかな期間や必要な費用、介護保険についてなど、少しまとめてみましたので一緒にみていきましょう!

 

1. 介護はどのくらいの期間続くの?

皆さんは、介護をする期間はどのくらいだと思いますか?3年?5年?

生命保険文化センターが行った平成30年度の調査結果によると、過去3年間に介護の経験がある人にどのくらいの期間介護を行ったのか聞いたところ、介護を行った期間は平均54.5か月(4年7か月)となりました。これは、現在も介護を継続している人も含まれています。

また次に、健康寿命平均寿命という面からも介護期間を考えてみます。

健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで元気に自立した生活ができる期間のことです。そして平均寿命とは、お亡くなりになる年齢の平均のことです。

健康寿命と平均寿命の差は、日常生活に制限のある健康ではない期間を意味します。この期間の間に、ほとんどの方が何かしらの支援や介護が必要になるということになります。

厚生労働省の資料によりますと、男女それぞれ年数に差はありますが健康寿命と平均寿命の差は男性が8.84年、女性が12.35年となります。この結果から介護期間として、おおよそ8~12年は必要になるということが分かります。

【男性】
健康寿命…72.14歳 平均寿命…80.98歳 差は8.84年

【女性】
健康寿命…74.79歳 平均寿命…87.14歳 差は12.35年

※出典:厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料」(平成30年3月)

いかがでしょうか。介護の期間が約10年間も続くと考えると、とても長いように感じますね。

しかし日本人の平均寿命はどんどん延びていますので、それに伴い介護期間も今後さらに伸びていくことが予想されます。いつまでも元気に過ごすためには、平均寿命に合わせて健康寿命も延ばしていくことが大切なのではないでしょうか。

 

2. 介護保険はどんなことに使えるの?

介護は先の見通しが立ちにくいため、どんな時にどれくらいの費用が必要になるのか、将来的にどれくらいのお金がかかるのかとても気になるところです。実際には、要介護者の状態によって必要な費用は大きく変わってきます。

要介護認定を受けた方は公的介護保険が適用となり、介護保険の支給限度額内なら自己負担額は費用の1割となります。(※65歳以上で一定以上の高額所得者は2割または3割)

介護保険を使うためには公的な介護認定が必要となりますが、実際にどのようなことに介護保険が使えるのでしょうか。以下適用となるサービスをまとめてみましたので、介護保険を使われる場合は参考にしてみてください。

【訪問型サービス】
・訪問介護
・生活支援(掃除や洗濯、買い物や調理など)
・身体介護(入浴、排せつのお世話)
・訪問看護(医師の指示のもと、看護師が健康チェックをしたり、療養上の世話など)
・訪問リハビリテーション
・定期巡回

【通所型サービス】
・デイサービス(食事・入浴などの支援や、心身の機能を維持するためのリハビリ、口唇・舌の機能訓練などを日帰りで行うこと)
・デイケア(施設や病院などで、日常生活の自立のために理学療法士や作業療法士などがリハビリを行うこと)

【短期滞在型サービス】
・ショートステイ(施設などへの短期間宿泊)

【施設サービス】
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設

【その他】
・福祉用具のレンタル(介護ベッド、車いすなど)
・住宅改修(手すり、バリアフリー、和式トイレを洋式に変えるための工事など)

この他にも介護保険が使えるサービスや、自治体によっては取り扱いが違う場合もありますので、介護保険を利用する際は市区町村の介護保険担当窓口や地域包括支援センターに相談するようにしましょう。

 

3. 在宅介護と老人ホームの費用はこんなに大きく違う!

最後に、介護が始まると在宅介護にするのか、老人ホームなどの施設を利用するのか、どういった方向で介護を進めるのか決めなければいけない場面が出てくるかと思います。

そういった場面に備えて、在宅介護をした場合と、老人ホームへ入居した場合のおおよその費用を比較してみました。ご家庭によって様々なケースがありますので、一律に費用の比較をすることは難しいですがあくまでも目安として参考にしてみてください。

【要介護3の場合:月額】

 

在宅介護

特別養護老人ホーム

(ユニット型個室)

有料老人ホーム

家賃(居住費)

0円

60,180円

115,000円

管理費

0円

0円

98,000円

食費

0円

41,760円

54,000円

医療費・介護用品購入等

35,000円

10,000円

10,000円

介護サービス費

27,048円

23,340円

20,130円

合計

62,048円

135,280円

297,130円

※出典:『2019年度介護報酬改定について』(厚生労働省)

これらの費用は、要介護3の場合にひと月にかかるおおよその目安です。

在宅介護の場合は、通常の生活費以外に介護費用として上乗せされる分とみて下さい。住居費や食費は、介護が始まる前からかかっているのでここでは記載していませんが、介護に伴うリフォームなどが必要になる場合はさらに住居費として大きなお金が必要となります。

老人ホームの場合は、部屋のタイプや要介護度によって大きく金額が変わります。また老人ホームの中でも、「特別養護老人ホーム」などの公的施設を使うのか、「グループホーム」や「有料老人ホーム」などの民間施設を使うのかによっても、さらに大きく金額が変わってきますので注意が必要です。

さらに夫婦二人暮らしの場合、どちらか一方が施設に入りもう片方は自宅で暮らすということになると、生活費が二重に必要となりますので今後の生活費についてもきちんと考えていかなければならないでしょう。

 

4. まとめ

将来の介護について考えると、どうしても暗い気持ちになってしまいます。ですが、思ってもみないタイミングでご家族の方が要介護状態となり、介護生活が始まるというのはもはや珍しいことではありません。

現在75歳以上の方は、そのうちの約2割の方が何かしらの要介護状態と言われており、要支援状態の方も含めると3割を超えてきます。

介護について今からできることとしては、相談先や各種介護サービスの詳細・費用、公的介護保険などについて大まかに理解をしておくこと。また情報収集により介護のイメージを掴んでおくことに加え、ご自身が介護状態になった場合どうするのか、ご家族が介護状態になった場合どうするのか、様々なパターンを想定して一度ご家族みんなで話し合われるのもよいかもしれません。

実際に今現在介護をされていらっしゃらない方は、まだまだ先のことのように思えるかもしれませんが、今から少しずつでも将来についての準備をしておいた方がいいかもしれませんね。

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