質問!資産運用の初心者は何から勉強すればいいですか?
こんにちは。
最近、コロナの影響からなのか、とても多くの資産運用のご相談を頂きます。
そこで、よくお客様から
『投資は何から勉強したらいいですか?』
と聞かれる事が有ります。
全く資産運用をした事が無い方や、有っても初心者でよく分からないまま投資している人達が多くいらっしゃるからですね。
この質問の答えは、その方の知識や経験レベルによって、お奨めする勉強の内容は違ってきます。
●ごく基本的なお金の仕組みから勉強した方がいい人(ほとんどの方はここからのお勉強です)
●仕組みはある程度理解しているので具体的な商品の分析を勉強した方がいい人
●そして上級者の知識やテクニック
まで各段階によって勉強する内容は全く違ってきます。
投資の勉強と一言で言ってもとても広い範囲で、知らないといけない事がたくさん有ります。
私自身も金融機関で勤めていた頃から、金融業界はもう23年ほどになりますが、今でもまだまだ勉強の毎日です。
資産運用と一言で言っても、それを取り巻く環境はかなり広範囲に及びます。
●第一段階(未経験の方や初心者の方)
お金とは何か
金利とはどういうものか
年利回りの計算の仕方
確実に儲かる投資は有るのか無いのか
詐欺に騙されないために
複利運用とは
ドルコスト平均法
分散投資
金利上昇リスクやインフレリスク
為替とは
●第二段階
株式・債券・投資信託・不動産投資とは
金融商品のコストについて
基本的な6つのリスクの種類
インデックスファンドとアクティブファンド
iDecoやNISAなどの種類とその比較
期待値の考え方
プロスペクト理論
不動産投資について
●第三段階
投資信託の選び方や各指標や分析の仕方
株式の個別銘柄の分析(ファンダメンタルズとテクニカル)
PER・ PBR・BPS・EPS・ROE・ROA・配当利回り・配当性向などの見方
βとαの考え方
グロースとバリューの分析(決算短信・有価証券報告書)
ネットネット株や資産割安株の安全域
不動産含み益株
損切りや利確について
証券口座の考え方(源泉徴収あり・なし)
株主優待
株主総会
カタリストが有るかの予測の仕方
TOB・MBO・EBOなどについて
などなど、思いつく限りザーッと書いてみましたが、これが基本になって、他にもまだまだ奥深くたくさん勉強する事が有ります。
まだこれから第一段階の勉強をしようとういう人が、いきなり株式の個別銘柄の投資をするのは、ハードルがかなり高いでしょう。
そしてこれらの勉強を何でやればいいか、という質問もよくあります。
私のお奨めは、昔からある投資の教科書の様な古典みたいな本がいくつか有りますので、それらを読みながら少しずつ経験を積み重ねていくのがとても重要かと思います。
本屋さんに並んでいるお金の本の全てが良いという訳では有りません。
中には内容が薄く、サッパリな本もたくさん並んでいます。
また、インターネットの記事やYoutubeなどの動画で勉強している人もいますが、これもあまりお奨めしません。
その中には理解不足で配信しているものや、ポジショントーク、詐欺やネットワークビジネスなどへの誘導などが多数混在しており、知識が少ない初心者の人がそれを見分けるのは難しいからです。
投資の世界は、『これだけ知っていれば万全』というものが有りません。
常に勉強してアップデートしていく必要が有るのです。
更に投資を成功させるには、世界各国の金融政策や金利動向、経済指標、為替、各セクターの動向などの情報収集も必要です。
それらをしていく事で、投資の成功率も格段に上がって来ますし、市場平均の指数を上回る実績を出すことも可能です。
またこういった基本的な事から勉強を始めたい方は是非お声がけください。
勉強をしたくないけど資産は増やしたい方(笑)も、初心者でも放置しながら少しずつ投資していくやり方も多く有りますので、もしご興味ある方はお気軽にご相談ください。
ではまた!
伊藤 尚徳
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