保険の途中解約はもったいない?

保険

こんにちは。FPギャラリー金沢支社

ファイナンシャルプランナー清水有里です。

 

昨日、お友達から突然の電話があり、

その時はすぐ出れなかったのでかけ直したら

「今自分が入っている生命保険について

教えて欲しくて~」

 

と「保険」相談の電話でした。

 

彼女が言うには

何年かごとに、更新のお知らせがきていたが

積極的に考えてこなかったので

保険会社の担当の方のすすめられるまま

更新を続けてきたけど

会社勤めをやめ自分で独立したということで

見直しをしようと思ったら

何が必要かわからなくなったようです。

最初に保険料から考えてしまうと

保障が不足してしまうこともありますので

まずは「保険の基本」について

考えてみましょう。

 

まずは、生命保険というのは、

難しくてわかりづらく思うのですが

実は結構単純なのです。

 

生命保険というのは

「三大基本形」といって

以下の3つの基本形で成り立っています。

・定期保険

・養老保険

・終身保険

 

国内の生命保険商品は

大体がこの3つの組み合わせか

改良しているもので出来ています。

 

では、ひとつずつ見ていきましょう。

 

「定期保険」

これは、読んで字の如く

期間に定まりのある保険です。

 

たとえば、30歳の方が60歳までの

30年間1000万円定期保険の場合

この間にお亡くなりになれば

1000万円が死亡保険金として受け取れます。

 

ですが、60歳まで生きた場合

当然ですが、戻ってくるお金はゼロです。

 

これは掛け捨てなので

保険料は3つの中で一番安いです。

 

要するに

60歳までに死亡すると、1000万円

60歳以上長生きすると、0円

ということになり

 

損得で考えると

60歳以上長生きすると、損をする

ということになります。

でもその期間を安い保険料で保障してくれる

保険となります。

 

続いて

「養老保険」

 

同じく30歳の方が60歳までの30年間

1000万円の保障があった場合

この間にお亡くなりになれば

1000万円が死亡保険金として受け取れます。

 

ここまでは、定期保険と同じです。

 

ですが、定期保険と違うのは

これは積立型になっているため

60歳まで生きた場合でも、

満期保険金1000万円が受け取れます。

 

要するに

途中亡くなっても、最後まで生きていても

1000万円が受け取れる保険なのです。

別名、生死混合保険とも言います。

 

どちらでも1000万円もらえるので

これはとってもいいんじゃない?

と思われるかもしれませんが

保険料が3つの保険の中で

ダントツに高いです。

 

ですが、払った額より増えて戻ってくるので

老後資金のために入るという方

いらっしゃいます。

 

最後に

「終身保険」

 

同じように30歳で加入し

保険料の支払いを

60歳や65歳などで終わらせます。

その後は一切支払わずに

一生涯の保障が残るものです。

 

極端な話、120歳まで生きても保障されます。

 

保険料は、定期保険より高く

養老保険より安いです。

 

これも積立型になっていますので

支払いを終えた後に解約したら

払った金額より少し増えて戻ってきます。

すぐ解約せずに、しばらく置いておいて

その後解約すれば

また更に少し運用されて戻ってきます。

 

増えていくのはいいな~

と思われるかもしれませんが

30年間もかけている割には

運用益はそんなによくありません。

今の日本国内の商品では運用がよい商品でも

大きく増えるものは少ないでしょう。

払った額より減ってしまう商品もあるので

注意が必要でしょう。

 

では、この3大基本形の中で

どれが一番いいの?

ということですが

実は一概にどれがよいとは言えないのです。

 

「定期保険」

保険料が安いが、掛け捨て

「養老保険」

生きても死んでももらえるが、保険料は高い

「終身保険」

保険料もそんなに安くないし、運用率もたいしたことない

 

それぞれのよしあしがあるので

どれが一番よいといえないのです。

 

なので、それぞれのご家庭にあったものを

選んでいくべきなのです。

 

高齢化社会の現代では

公的年金が当てに出来ないといわれています。

万が一の死亡のリスクに備えるだけではなく

「長生きのリスク」について考えていく必要があるのです。

 

保険は、加入の仕方を考えておかないと

●Aさん 

ほとんどの金額を掛け捨て

●Bさん 

同じ金額を払っていたが、老後に残せる

このように大きな差が出てきます。

 

掛け捨てであれば、徹底的に安いものを選び

その浮いた部分に将来に回すことが出来たら

将来の老後に向けて

有利にお金を残すことができます。

 

保険は何十年もかけていれば

一千万円以上のお金を払うこともあります。

知らずに大きな額を

使っていたとしたら

とてももったいないですよね。

 

かといって、全て減らせばいい

ということでもないのでご注意くださいね。

 

今回相談のお友達の件は

掛け捨て部分が多かったことに

とてもショックを受けていました。

相談の途中に「やめるのがもったいない」

ということも言っていたのですが

このまま続けていても何も変わらないよね

と前向きに検討することになりました。

 

保険の相談をすると

新しい保険に変えなくてはいけない?

と思っている方も多いのですが、

弊社では良い部分と問題点を明確にし

「良いものならそのまま続ける」

「問題点があれば見直しをする」

ということが可能ですので

安心してご相談ください。

 

相談の彼女の保険は

不要部分を省き

必要な保障へ見直しすることで

保険料年間9万円ほどの節約になりそうです。

もちろん、途中解約にはリスクがありますから

慎重に検討しなければいけません。

 

よくわからないという方でも

基本からお伝えしますので

安心してご相談くださいね。

 

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清水 有里
石川県独立系FPのしみずゆりです。 自らが経験して感じた「知っているのと知らないとでは、大きな差がつくマネーのこと」を、広く伝えたいと活動しています。 心と体の豊かさについても関心があり、カラーセラピスト、ヨーガインストラクターとしても活動しています。 日々感じたことも合わせて発信していますので、どうぞよろしくお願いします。

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