【2020年1月】自動車保険の保険料が上がります!!
こんにちは!
皆さんは普段、自動車に乗られていますか?
消費税の増税を受け、2020年1月から自動車保険の保険料も各社約3%ほど引き上げられることが分かりました。
自動車の安全性能向上により交通事故が減少する中、自動車保険料は安くなる傾向が続いていましたが、増税の影響により車の修理代などが上がり、顧客に支払う保険金などが増えるため保険料も引き上げられることとなりました。
今日はそんな自動車保険について、改めて内容を確認しておきましょう。
目次
1. 自賠責保険と任意保険の違いとは
自動車保険は、自賠責保険と任意保険の大きく二つに分けられます。
1-1. 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)
自賠責保険は、強制保険として原付を含む全ての自動車に加入が義務付けられているもので、正式には自動車損害賠償責任保険と言います。
もし自賠責保険に加入せずに自動車を運転した場合は、罰則により罰せられ、事故を起こした場合は自賠責保険で支払われるはずの賠償金は全て自己負担となります。たとえ任意保険に加入していても、支払われるのは自賠責保険の支払限度額を超えた部分のみですので、こちらは必ず加入するようにしましょう!!
自賠責保険のポイントは、補償されるのは相手方の死傷のみという点です。相手方の車に対してや、ご自身の死傷に対しては保険金が支払われませんので注意が必要です。
また損害に応じて支払われる保険金には、それぞれ支払限度額がありますので内容を確認しておきましょう。
傷害による損害(治療費、入院費、通院費、通院交通費、休業損害費、慰謝料など)
被害者1名につき120万円まで
後遺障害による損害
① 神経系統の機能や精神・胸腹部臓器への著しい障害で、介護を要する障害
被害者1名につき 常時介護を要する場合(第1級)4,000万円・随時介護を要する場合(第2級)3,000万円
②上記以外の後遺障害
被害者1名につき (第1級)3,000万円~(第14級)75万円
死亡による損害(葬儀費、逸失利益、慰謝料など)
被害者1名につき3,000万円
1-2. 任意保険(自動車保険)
任意保険はその名のとおり強制ではありませんが、自賠責保険では補償されない部分を補償するものになり、約7割の方が加入している自動車保険になります。(損害保険料率算出機構より 2017年3月末現在)
任意保険の補償範囲は本人や搭乗者、車、物など多岐に渡ります。あれもこれも特約をつける必要はないと思いますが、万が一のために必要な分はきっちりと加入するようにしましょう!
以下、任意保険の一般的な補償内容をまとめてみましたのでご覧下さい。
対人賠償保険(ヒト)
他人を死傷させてしまった場合の補償。自賠責保険での支払額を超える部分について補償される。
対物賠償保険(モノ)
他人の車、家、物、ガードレール、信号機、電柱などを壊してしまった場合の補償。
人身傷害保険(本人や同乗者)
契約車両に乗車中の本人や同乗者が、事故で死傷した場合の治療費や休業損害、精神的損害を補償。相手方との示談交渉を待たずに保険金が支払われる。
搭乗者傷害保険(本人や同乗者)
契約車両に乗車中の本人や同乗者が事故で死傷した場合、過失割合に関わらず契約で予め決められた金額が、入院日数や後遺障害の程度に応じて支払われる。(人身傷害の上乗せとして考える)
無保険車傷害保険(本人や同乗者)
事故により死傷したにも関わらず、相手が任意保険に加入しておらず十分な損害賠償を受けられない場合の補償。
車両保険(本人のクルマ)
契約車両の修理費や修理が出来ない場合の買い替え費用を補償。
事故を起こした場合、相手が自動車保険に加入していれば相手の対物賠償から保険金が支払われるが、過失割合によっては自分の過失割合分は支払われない。車両保険では、そういった自分の過失割合分でも保険金が支払われる。また相手のいない事故や自然災害についても補償の対象。
2. 加入するなら代理店型?通販型?
自動車保険に加入する際、皆さんはどのように加入されているでしょうか。主な加入方法として、インターネットや電話を利用した通信販売型(ダイレクト系)と、対面式で担当者を通じて加入する代理店型の2つがあります。
これはどちらが良いというものではなく、それぞれに特徴がありメリット・デメリットがあります。今回それぞれの特徴を分かりやすくまとめてみましたので、これから自動車保険に加入される方や、既に加入済みの方も参考にしてみて下さい!
通販型(ダイレクト系)
見積もりから契約まで、ホームページやフリーダイヤルから済ませ、直接保険会社の人と会うことはない。途中で人を介さない分、低コストが実現できている。
● メリット → 保険料が安い、自分で加入条件を設定できる、自由に保険会社を選ぶことができる、更新時の他社への切り替えも自由
● デメリット → 自分で全て手続きをしなければならない、補償内容を自分でしっかりと把握しておく必要がある、特定の担当者がいない、基本的には事故現場へのかけつけは無し
代理店型
従来の販売形態。損害保険会社が地域に独立した事務所を代理店として構えたり、ディーラーや整備工場が代理店となり保険を販売している。
● メリット → 特定の担当者がつく、補償内容について対面で詳しく聞くことができる、担当者によっては事故現場へのかけつけ有り、更新時や事故時の面倒な手続きを担当者に任せることができる
● デメリット → 通販型に比べて保険料が高い、代理店で扱っている商品でしか契約できない、担当者によって良し悪しが変わることがある
自動車保険を比較する際には、通販型か代理店型かどちらで加入するかという視点も大事ですが、実際に事故が起こった時にきっちりとした補償を受けられなければ意味がありません。
保険料のコストももちろん大事ですが、どの保険会社のどの商品なら安心してカーライフが送れるのかということを第一に考えるようにして下さいね^^
3. まとめ
今回は自動車保険についてのお話でした。自動車保険は1年毎に更新があり、補償内容の細かいところまで確認せずに更新されている方もたくさんいらっしゃいます。以前の記事でもお伝えしていますが、家計の見直しとして「カーライフ」を見直すことも大事なポイントの一つです。
弊社では、自動車保険につきましても補償内容のご説明やご相談が可能となっております。保険料が上がるこの機会に、是非見直しをされてはいかがでしょうか。
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