子供のお金の教育のチャンスを奪ってしまっていませんか?【金銭教育】
こんにちは!
今日は『お子様のお金の教育』についてです。
突然ですが、
・お子様に毎月お小遣いは渡していますか?
・お小遣いはいくらずつあげていますか?
・毎年もらうお年玉はどの様に使わせていますか?
お子様のお金、出来るだけ将来のために貯金しておいてあげたい、そう思うご両親も多いのではないでしょうか。
中にはお年玉を全てお母さんに預けて、それを貯金においてあげているといったご家庭も多いのではないでしょうか。
目次
1. 子供へのお金の教育は必要
さてこのお子様のお金の教育、いったいどうすればいいのでしょうか。
私の考えは、『全てお子様に管理させる』のが本人にとって一番良いと思います。
残念ながら日本では、学校でお金の教育をやっていません。私自身も子供の頃はお金の教育を受けずに育ってきました。私はこのお金の教育を、もっともっと子供にもしていくべきだと思うのです。
世界的に有名な大物投資家のジム・ロジャーズも8歳からお金の教育をしていくべきだと話しています。
日本でも一時世間の注目を浴びた村上ファンドの村上世彰氏は、小学3年生の頃、父親から100万円の小遣いをもらい、株式投資の教育を受けることでその後の大学生の時にはその資金は億を超えていたそうです。
まあこの村上氏はさすがにレアケースとしても、お子様に金銭教育をしていくことはこれからの社会を生き抜く上でとても重要な事だと思うのです。
子供なので、難しい事はさておき、せめてお金の節約やお金を貯めるといった事は肌感覚で身に付けさせていくべきだと思います。
2. 子供にお金の教育をする絶好のチャンスを奪ってしまう典型例
よく見かけるのは、お正月のお年玉をもらったお子様に、お母さんが、
『これは将来のために貯金しなさい!』
『ちゃんとママが銀行に貯金しておいてあげるから!』
『全部使ってしまったらダメ!』
などと言って、このお金の使い道を全てお母さんやお父さんが決めてしまう人がいます。
ご両親からしたら、これはお子様の将来を考えるからこそこういった行動をするのでしょう。確かにお子様の将来を考えると、もらったお金を全部使ってしまう大人にならないために教育していくのは大事なことではあります。
でも少し考えてみてください。
この行動、本当にお子様のお金の教育になっているでしょうか?こう言われたお子様は何と思うでしょうか。
・お母さん(お父さん)に言われたから貯金をしている。
・お母さん(お父さん)に怒られるから。
・本当はおもちゃが欲しいのにお金を取られてしまった。
・全部使ったらダメと言われたから。
などなど、全て本人の意思ではなく、お母さんの指示に基づいた行動になってしまうのです。
本人たちはもっと他のものにお金を使いたいけど、お母さんに言われたから、理由も分からずに仕方なしに強制貯金をさせられるのです。
これでは本当の意味でのお子様の金銭教育にはなっていません。
お子様のお金の使い道を全て親が決めてしまうのは、せっかくお子様がお金の事を学べるチャンスなのに、それを親が奪ってしまう事にもなるのです。
3. 子供にお金の管理を委ねる
本当の意味でお金の教育をするには、きちんとお金の使い方と貯め方を教えた上で、あとはそれをどう使うかはお子様に委ねてみるべきです。
それでもしお子様が自分の欲しいものを全て買ってしまい、持ち金を全部使い果たしてしまったとしたら、後々困るのは自分自身という事を身をもって肌感覚で実感させた方が子供のためになります。
お子様にお金の使い方を委ねると、きっとその子はお金の使い方に失敗するでしょう。
その肌感覚での失敗経験が子供にとってとても良い教育になるのです。
ここでお子様が自分の欲しい物を買って、お小遣いが全て無くなったからといって、また追加でお小遣いをあげては絶対にいけません。全て使ってしまったらどうなるのかを身を以て体験させるのです。
それに懲りて、次からは限られたお金の中で本当に欲しいものだけを買って我慢することもだんだん覚えて、普段は堅実に貯めておくなど、どうやりくりするかを自分で考えて行動する様になれば本当の意味での金銭教育になっていくのです。
その様に仕向けて実体験で覚えさせていくのが本人のためにもベストだと思います。子供の頃のこういった教育は大人になってからの金銭感覚に大きく影響すると思います。
ポイントは、自分で考えて失敗も経験させてあげる事だと思います。
4. 子供への簡単な金銭教育
お子様のお金を全て親が管理して、たった数万円のお金を残してあげる事よりも、大事な金銭感覚を身につけさせてあげた方が、大人になった時にずっと役に立ちます。もらったお年玉やお小遣いをどう使うか、どうやって節約するか、といった実際の金銭感覚を早いうちから学んでいきます。
そしてもう少し高学年になってくると、『お金を貯める』、『銀行にお金を預ける』という行為は一体どういうものなのか。。。
銀行に預金をするといった行為は、銀行にお金を貸して、その利息として少し増えて戻ってくるという様な仕組みまでも理解させるべきです。
もちろん幼稚園生や小学校低学年ではなかなか理解できないと思いますが、高学年になってくればどんどんこういったお金の実体験も経験させて話していくべきです。
難しい説明は一切要りません。お子様に合わせて、分かるレベルから噛み砕いて、例え話を交えて教えていきます。
約2年ほど前、高校生になる私の姪がアルバイトをしていて、給料から税金を引かれるのが納得出来ないと言って私に聞いてきました。
『せっかく働いた給料なのに、なんで税金なんか払わないといけないの?』
それに対して私が、税金を払わなくてはならない理由などを一つ一つ噛み砕いて例を出して話し出すと、すごく楽しそうに興味を持って聞き入っていましたし、約2時間ほどに渡ってずっと質問の嵐でした。笑
学校で習う政治経済の教科書の暗記も大事ですが、こういう自分が直面した実体験に基づいたものがとても身についていくのです。
その姪は今では20歳になりましたが、税金や社会保険の扶養の範囲などを自分で調べて、いわゆる103万円の壁や130万円や150万円の壁などを計算して働き方を自分で考える様になりました。笑
私は、『若いんだからそんな事を気にせず、思いっきり働いて稼げ!』と言っているのですが、当の本人からしたら目の前に直面した大きな壁なのです。笑
5.『お金の話は汚い』という時代はとっくに終わっている
お金の話は汚いので、子供には出来るだけ話さないという方もいらっしゃいますが、そんな時代はもうとっくに終わっているのです。
もちろんお金以外のものの大切さを教育していくのはとても大事な事ですが、それを本当に理解するには、まずお金の事を理解した上で、それ以外の幸せも教えていくべきだと思います。
私の個人的な意見としては、小学校を卒業する頃までには、最低でも株式会社の仕組みや世の中のお金に関する制度などを簡単に教えておくべきだと思っています。もちろん、座学で専門用語を使って暗記させる様な教育では意味がありません。
お子様にはそういった教科書通りの教育だけではなく、子供にも楽しく理解出来る簡単な事例でお金の人生ゲームの様な形で楽しく学べるシステムを作った方が良いと思っています。
この様に少しの経験や知識が有ることで、これを知っているのと知らないのとではお子様のその後の人生において世の中の見え方が全然違ってきます。
実際にこれをどこまで教えるかはさておき、早い段階でお子様に生の実体験をさせて楽しくお金の話をすると、意外にとても喜んで興味を持って聞いてきます。お母さんに言われたから仕方なしに貯金するのではなく、お子様がそれらの実体験を身をもって経験できれば本当の意味で身になる教育だと私は思います。
お子様のお金の教育、この機会に少し真剣に考えてみませんか?
せっかくのお子様へのお金の教育のチャンスをあなたは奪ってしまっていませんか?
今日はお子様への金銭教育のお話でした。
伊藤 尚徳
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